内容の概略
・大竹先生の近著です。タイトルどおり、行動経済学の知見がいかに活用できるかを具体的に提示した本です。
・全体は8章に分かれています。
 第1章 行動経済学の基礎理論
 行動経済学の特徴を、プロスペクト理論、現在バイアス、社会的選好、  ヒューリスティックの四つにまとめています。
 第2章 ナッジとは何か
 本書の中核となるナッジに関する概観です。以下は、その応用例になります。
 第3章 仕事のなかの行動経済学
 第4章 先延ばし行動
 第5章 社会的選好を利用する
 第6章 本当に働き方を変えるためのナッジ
 第7章 医療・健康活動への応用
 第8章 公共政策への応用

どこが使えるか
・ネットワークでも昨年(2019年3月)の「経済教室」で行動経済学をテーマとしました。行動経済学の事例は生徒にとって意外性があり、ネタの宝庫です。クイズ方式でもよし、ナッジの事例を探そうというような形で問いかけても良いでしょう。
・労働や福祉、税の問題、新たに課題となっている防災教育などでも事例や考察のテーマとして使える箇所がたくさんあります。
・生活指導面でも、「わかっているけれどできない事例」をあげさせて、その対応を考えさせることができるでしょう。

感想
・大竹先生は現在、新型コロナに関する専門家会議の臨時メンバーとのことです。ナッジを使って「あなたが三密状態を避けることが、周りの人の命をたすける」というメッセージを発することが有効との見解を発表されています。
・ハラルの本がマクロの対応に対して、大竹先生のこの本はミクロの対応です。両者があいまって、コロナショックを乗り越え、その後の社会を展望することができるのではと感じます。

                                                (経済教育ネットワーク 新井 明)

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