書をもって外に出よう

執筆者 新井明

 昔あった「書を捨てよ、街に出よう」の向うを張ったわけではありませんが、今回は内容は博物館などの利用のすすめです。

 今、東京の日本科学未来館では「波瀾万丈!おかね道―あなたをうつし出す10の実験」という企画展が行われています。これは大竹文雄先生も監修されている実験経済学の知見を踏まえた興味深い展示です。例えば、東京の近くの学校ならこの展示会を遠足のコースや社会科見学のコースに入れるなどはどうでしょうか。教室を飛び出した経済学習が可能になります。各地にも同じような博物館はあるはずです。経済の内容でなくともそれを経済の学習とリンクさせて考えさせることもできます。例えば、仏像でもそれを作った人だけでなく、作成費はだれがどう出したのかなどを考えさせると経済発展と文化を考えることもできます。北前船のように商品のネットワークを扱ったものなどは経済学習そのものです。

 地域の公立の博物館なら、学校とタイアップをして学習活動をすることに大いに援助の手を差し伸べてくれるはずです。まずは、先生方がこの春休み、地域の博物館に足をのばしてみたらいかがでしょうか。

(メルマガ 51号から転載)