執筆者 新井明

 今回はちょっと形式的なお話です。プリント授業をされている先生方は多いと思います。大学でも、チョークアンドトークだけの講義はさすがに少なくなっています。そんななか、先生方は配布資料の大きさをそろえていますか?

 プリント用紙に関して日本の学校では、これまでB版が主流となっていました。いわゆる「わら半紙(更紙)」です。B版は日本の美濃紙の大きさから出発した日本独自の大きさですが、現在はドイツで標準化されたA版が世界標準になっています。どちらがよいかはなんともいえませんが、配布される資料を保存する場合はどちらでも大きさがそろっていないと困ったことになります。

 東京都では、職員会議配布の資料や学校から保護者向けに出すお知らせなどのプリントはA版に統一するようにという指導が入って、事務関係の書類はA版に統一されつつあります。でも、授業配布のプリントはそれぞれ先生方のこれまでのやり方で配布されています。かくいう私も、通常の授業で配るプリントはまだB版ですが、総合学習などの新規に作成しなければいけないものや、大学での非常勤の講義用にはA版で作っています。B版に固執しているわけではないのですが、これまでのデータを配置換えして新たに作成するのは正直しんどいのでこんな中途半端になっています。

 さて、生徒の立場からは、後で振り返って使えれば、基本どちらでもよいのでしょうが、大きさだけは統一して欲しいという要望が寄せられています。また、紙質も更紙は止めて欲しいという要望もあります。

 授業をスムーズに進めるためにも、ファイリングを指導する面からも、自分の配布資料をもう一度点検してみませんか。

(メルマガ 45号から転載)

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