執筆者 新井明

  授業に臨むに際しては、小ネタをたくさん持っていることが大切だと言われています。今回はその一つを紹介します。題して「億万長者ゲーム」。

 この教材、ゲームとなっていますが、競技を楽しむというゲームではなく、アンケートに答えるという形式のものです。アメリカのパーソナルファイナンス教育でよく使われるものです。それを山村学園短期大学の淺野忠克先生が翻訳して、紹介されています。問題は次の12問です。事例はアメリカですので、それをしっかり確認してスタートさせてください。

第1問 たいていの億万長者は大学を卒業している。
第2問 たいていの億万長者は週40時間以下しか働いていない。
第3問 億万長者の半数以上は、親の財産を受け継いでいない。
第4問 億万長者が買い物をするために持っているカードは、スーパーマーケットのものよりも、クレジット会社(Amex)のゴールドカードの方が多い。
第5問 億万長者が乗っている車は高級車より大衆車の方が多い。
第6問 たいていの億万長者は、スポーツ・芸能・ITといった派手な仕事に従事している。
第7問 たいていの億万長者は、大企業の上位500社以内にランクされている会社で働いている。
第8問 億万長者になった人の中には、豊かでないときに宝くじに当たった人が多くいる。
第9問 大学を卒業すると、高卒の人よりも約65%多い所得を得られる。
第10問 毎日、何回も株式取引を繰り返しているデイ・トレーダーの多くが、億万長者になっている。
第11問 億万長者になりたければ、リスク(危険)の多い株式取引は避けるべきだ。
第12問 億万長者になるには、結婚するよりも、独身でいた方がよい。

 さて皆さんはいかがでしょうか。億万長者になれる確率は、正解数 10~12問で50%、7~9問で40%、4~6問で30%、1~3問で20%だそうです。なお、0問でも10%の確率がるそうで、このあたりは授業でやると結構盛り上がります。先生方も、休み明けなど生徒があまり授業に集中していない時や、金融の授業のなかでやってみることをお勧めします。

 なお、正解は次回発表いたします。

(メルマガ 31号から転載)

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