執筆者 新井明

新年なので、それにふさわしいヒントです。

 イメージマップとは、自分の頭のなかにあるイメージを図や絵にしたものです。
 イメージマップには狭義のものと広義のものの二つがあるとされています。狭義では文字通り「自分のイメージする地図」なので、自分の思い描く世界地図や自分が子どもの頃の遊び場の地図などがそれにあたります。広義では「自分のイメージする社会像」を意味します。だから、三浦のWSで金子先生が紹介された、生徒に書かせた「経済」に関する言葉をつないだイメージマップは後者の広い意味でのイメージマップになります。

 新年にふさわしいテーマでは、たとえば「日本経済の理想のすがた」とか「私の理想とする日本の社会」「日本ができる国際貢献」などのイメージマップを作らせるとよいと思います。

 教室でイメージマップを作らせる場合は、完成したらとなりと比較したり、グループで見せ合ったりして、自分のイメージと周りのイメージの違いを自覚することが有効です。そこから、自分が足りないところや、みんなの共通にもつイメージなどを確認するようにすると良いでしょう。授業前と授業後のイメージマップの比較をすると、どれだけ認識や世界観がひろがったのかを確認することもできます。

 イメージマップは生徒に作らせる前に、先生方自身が作ってみることを勧めます。そうすることで、生徒との認識の違いや自分自身の世界観のある種のゆがみなどが自覚できるかもしれません。でも、それってちょっと怖いですよね。

(メルマガ 60号から転載)

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