①どんな本か
・「ある雑誌で一番わかりやすい行動経済学の本として紹介されてるよ」と篠原代表から教示いただいた本で、「サクッとわかるビジネス教養」というシリーズの一冊です。
②どんな内容か
・全体は6章で構成されています。
・第1章は行動経済学の概論、第2章はヒューリスティック、第3章はプロスペクト理論、第4章はマーケッティングに活かす行動経済学の活用事例、第5章はナッジ理論、第6章はビジネスで役立つ応用法となっています。
・本文は少なく、カラーのイラストで直感的に理解できるようになっています。
③どこが役立つか
・消費者教育や金融教育の時間には、授業のネタに直接活用ができるでしょう。
・行動経済学そのものを経済の授業本体のなかに組み込むのはなかなか難しいところがあるので、この本のビジネスの成功事例を生徒指導や生徒の学習へのモチベーションアップのために使ってみるとよいかもしれません。
④感想
・大竹文雄先生の『行動経済学の使い方』(岩波新書)と併用して、こんな風にかみくだいたり、見える化したりすれば生徒が興味をもって取り組める授業がつくれるのかと感じることができる本かと思いました。
・「サクッと分かる」ことは、「すっと忘れる」という面もあるので、ここからさらに学問的に行動経済学の位置づけを関連の本で考えてみることも夏休みならではの取組みになろうかと思います。
(経済教育ネットワーク 新井 明)
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