執筆者 新井明
3学期は、調べ学習の季節です。中学公民では卒業論文が入ってきます。高校の公民でもテーマ学習などで一年の授業を終える場合が多いと思います。そんなときに役立つのが「データーベース」です。
データベースにもいろいろありますが、新聞のデーターベースは論文作成や調べ学習の強力な助っ人になります。私たちもそうですが、生徒はすぐにウイキペディアを参照しますが、ウイキペディアは論文には使えません。しっかりした根拠が必要な場合、まず新聞記事を検索することからはじめるのが常道です。かつては新聞の縮刷版を積み上げて、それで調べる力業が必要でした。私などは、現在でもそのような汗水ながしての調べが大事だと思いますが、そうは言っても現代はデジタル時代。そこで登場するのがデータベースです。現在は各新聞社がデーターベースを有料で公開しています。
学校向けには、読売新聞の「スクールヨミダス」、朝日新聞の「けんさくくん」があります。学校図書館に入れておけば、生徒はそこからアクセスできます。また、校内ランで同時アクセスも可能になります。
問題は料金です。読売は年間6万円から9万円、朝日は6万円から10万円。幾つかの学校があつまると安くなるそうです。学校予算のなかからこの金額を確保できるように、先生方も図書館の司書の方とタイアップして動かれるとよいと思います。
もちろん、先生個人が加入することもありです。授業のネタの仕込みにはコストがかかることは覚悟しなければというところです。
(メルマガ 61号から転載)
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