執筆者 新井明
夏休みの宿題として新聞の切抜きを課したらどうかという提案です。新聞に関してここで紹介するのは3回目です。
ネットの時代で切り抜きなんて時代遅れと感じる先生方も多いと思います。ところが、ネット情報は簡単便利な分、知識の定着や関心を深めることに通じないうらみがあります。そこで、温故知新。新聞の切り抜きの提案です。新聞の切り抜きを活用して成功した例では、昨年日経のストックリーグで最優秀賞を獲得したお茶水女子大附属高校の例があります。グループを指導しされた藤澤英子先生の指示で、生徒たちが夏休みに新聞の切り抜きをやり、それが一つのきっかけになりテーマを追求するようになったという報告がされています。
切抜きの効用は、切り抜くときに読み返すことです。あるテーマに関する報道、解説、投書などをフォローすると、そのテーマに対する見通しがある程度たちます。このような「肉体労働」が勉強には必要なんです。どんなテーマでも、またあるテーマを指定してでもよいから、切抜きを課題として出して、簡単なレポートを書かせてみると効果が確認できると思います。
ただ、最近は家庭で新聞を取っていない生徒もいますから、その生徒には、ケータイでもスマホでもとにかくニュースを検索させプリントアウトできる生徒にはそれを台紙にはったり、ニュースをメモさせたり代替することもお忘れなく。
(メルマガ 42号から転載)
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