執筆者 新井明
現代で100円の価値はどのくらいあるだろう。実際に買い物をしてそれを確かめ、さらに買った商品の背景を探ってみようという授業の勧めです。
代表的な100円商品は、100円ショップにあります。また、コンビにでも100円ローソンのように低価格を売り物にする店もでてきています。100円マック、100円コーヒーなどもあります。回転すしの100円もあります。缶コーヒーやペットボトルでも100円のものが結構あるし、100円自販機も探せば結構見つかるかもしれません。
そこから、なぜ100円ショップが生まれたか、それらの製品はどこで作られているかなど調査がはじまります。コンビニで言えば、100円ローソンはM&Aで登場しています。その前はどんな店だったか、またそこでの労働はどんなものだろうかなど様々な切り口ができます。100円マックの価格戦略は、需要の価格弾力性の学習に生かせるかもしれません。原価の秘密、価格競争、デフレなど理論的に迫ることも可能です。
実際に100円持たせて学校の周囲をフィールドワークさせることも可能なら試みてもよいかもしれません。経済の授業を生き生き、いや、生々しくさせる試みで、シミュレーションからアクションです。ただし本当に実行するときは、慎重に。
(メルマガ 49号から転載)
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