ワークショップ「福岡」
■日時:2011年1月11日(火) 13時40分~17時00分
■場所:福岡県立修猷館高等学校 視聴覚室
【ワークショップの要約】
年明けの1月11日(火)経済教育ワークショップin福岡が、福岡県立修猷館高等学校視聴覚室を会場にして開催された。このワークショップは、福岡県高等学校公民科研究会との共催で実施され、今回で二回目である。
ネットワークからの出席者は、篠原代表、都立小石川中等教育学校の新井の二名である。 当日は、始業式の後の午後で、かつ、センター試験直前で各学校の「政治・経済」の先生方が補講やテストなどを行っていたこともあり、参加者は20名と少数であったが、13時40分から17時まで、熱心に講義や質疑を行うことができた。
内容は、まず、篠原代表から「教科書を読み解く:国際経済」の講義があった。先生にとっても教えづらく、生徒にとっても学びづらい国際経済の領域を、教科書に即して、その問題点を指摘し、どう理解し、どう授業に持ち込んだらよいかを提示された。内容として取り上げた「リカードの比較生産費説」や「国際収支表」はセンター試験でも頻出部分であり、先生方の関心は高かったようだ。
次に、新井から「入試問題を解剖する」というテーマでの講演を行った。これは、昨年度の入試問題プロジェクトの総括と、昨夏の「先生のための経済教室」で行われた入試問題分析をコンパクトに紹介したものである。また、現在進行中の入試問題検討プロジェクトの紹介と、昨年入試のなかの「良問」の紹介、それをどう改善すると学校教育へプラスとなるかの提案も合わせ行った。
さらに、地元大学の問題、センター試験の問題の検討も合わせ行った。 会終了後、福岡の先生方との、今夏予定している「夏休み先生のための経済教室」に関する情報交換を行い、九州地区の様子や実施する場合の支援体制などの意見交流を行った。経済教育に関するこの種のセミナーのニーズは高いが、実施日や他のセミナーとの調整などが必要となろうという、貴重な意見を伺い、散会した。
文責 新井