2006年度年次大会
■日時:2007年3月17日(土)10:00-15:50
■場所:日本大学経済学部7号館
まず、篠原総一経済教育ネットワーク代表と小梛治宣日大経済学部教授から開会の挨拶があった後、篠原代表より「経済教育と経済学」というテーマで 基調講演があった。そこでは、経済教育によって生徒たちを現代社会のよき市民となるために教育する上での「メッセージ」の重要性が強調された。 講演後、質疑応答が行われ、経済教育に適したテーマをどう選ぶかが参加者の間で議論された。
それに引き続き行われた会員総会では、決算・予算および活動報告などが承認され、また会計年度の変更(9/1-8/31へ)および次回の年次大会の日程 (2007/9/15)が決定された。
午後の最初のセッションでは、三枝利多教諭(目黒中央中)が「改訂版・牛丼屋シミュレーション」の教材を使って模擬授業を行ったが、今回の バージョンでは意思決定の選択肢や調整可能性を広げる改定を行ったためより充実した内容となった。
最後のセッションでは、「経済教育のすすめ方」についてのパネルディスカッションが行われ、コーディネーターの栗原久教授(信州大)のもとで、 力丸剛教諭(横浜市立市場中)、升野伸子教諭(大妻中高)、保立雅紀教諭(東工大付属科学技術高)がパネリストとして、それぞれ企業と株式、 所得分配、産業と企業といったテーマについて自分たちが生徒に興味を持たせるように工夫した教え方や教材について発表を行った。それに 大竹文雄教授(大阪大学)がコメントし、授業で取り上げるテーマの社会的意味を生徒に分からせるためにもう少しアイデアが必要であることを指摘。 それから活発な討論が参加者の間で展開され、さらに議論は大会後の懇親会の場まで持ち越された。
(文責:宮尾尊弘)