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12月、早いものでもう師走。
毎年書いていますが、師も走るという意味では昨今の学校は毎日が師走です。
多くの学校では期末考査があり、通知書、調査書準備、補講など学期末の慌ただしさで冬休みに突入することになりそうです。
今年のネットワークの冬の経済教室は年末開催です。新年準備の多忙な時期ですが、新しい知見や実践へのヒントを得るために、冬休みの半日を割いていただければと思います。
そんな今月も、ネットワークの活動報告と、授業に役立つ情報をお伝えします。
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【今月の内容】
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【 1 】最新活動報告
 22年11月に開催された部会の報告です。
【 2 】定例部会のご案内・情報紹介
 部会の案内、関連団体の活動、ネットワークに関連する情報などを紹介します。
【 3 】授業のヒント…経済で戦争を教える再考
【 4 】授業で役立つ本…授業のヒントになる本を二冊紹介します。
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【 1 】イベントの案内と最新活動報告
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■「冬休み経済教室」が近づいています。(既報)
 テーマ:「エコノミストとつくる社会福祉の授業」
 日時:2022年12月27日(火)13時30分~17時00分
 場所:慶應義塾大学三田キャンパス北館会議室+オンライン(zoom形式)
 内容:
<講演>「経済学から見た社会福祉」中島隆信(慶應義塾大学商学部教授)
<パネルディスカッション>「エコノミストと社会福祉の授業をつくる」
 出席者 中島 隆信(慶應義塾大学商学部教授)
     栗原 久(東洋大学文学部教授)
    行壽 浩司(福井県美浜町立美浜中学校教諭)
杉田 孝之(千葉県立津田沼高等学校教諭)
  プログラム詳細と参加申し込みは下記からです。
 https://econ-edu.net/wp-content/uploads/2022/10/2022.12FuyuKeizaiHybridR.pdf
 なお、案内のちらしは、11月上旬に共催の東京証券取引所から各学校に送付したお知らせのなかに同封されています。ご確認いただければと思います。また、慶応義塾大学の会場の定員は50名ですので、早めにお申し込みください。

■東京部会(N0.131)を開催しました。
日時:2022年11月19日(土) 15時00分~17時00分
場所:慶應義塾大学三田キャンパス東館5階会議室+オンライン(zoom形式)
内容の概略:参加20名
(1)佐々木啓真先生(東京都立世田谷泉高等学校)より「高等学校における社会保障教育に関する一考察」の報告がありました。
授業は、導入として、身近な事例から自助・共助・公助を考えさせ、展開で、社会保障制度の概要を押さえた上で、「社会保障人生ゲーム」を組み込み、これからの生活設計について考えさせるという流れで構成されています。
討論では、社会保障制度に関する4つの選択肢のあり方は妥当か、自助と公助の差をどう捉えているか、カリキュラム全体のなかでの位置づけ、世代間倫理に関してどこまで考えているか等が出され、佐々木先生から回答がありました。

(2)杉田孝之先生(千葉県立津田沼高等学校)から「障がい者の働き方を考えるメモ」の報告がありました。
これは、冬の経済教室でのパネルディスカッションのなかで提案する予定の授業案の紹介です。
授業案は、障がい者の働き方をテーマとしたもので、障がい者が一人の労働者として働く主体になるための有効な制度は何か、また、私たちや政府にどんな動機づけが必要かを、多面的多角的に考察、説明できることを目標としたものです。
授業は社会参画型授業で構成され、それぞれのステージでの問い、資料、考えるべき選択肢が紹介されました。

(3)続けて、行壽浩司先生(福井県美浜町立美浜中学校)から「冬の経済教育案」の提案がありました。
中学教科書ではインクルージョンやバリアフリー、障がい者基本法も言葉としては掲載されていることの紹介があり、三つのスライドから、障がい者は自分たちの外側にいるのではないこと、私たちも障がい者になりうること、支援ではない包摂の考え方、社会モデルによる障がいの考えを伝えたいとのことでした。

(4)杉田先生、行壽先生の提案に対する討議がまとめて行われました。
行壽先生には、経済学習との関連をどう位置づけるかの質問が、杉田先生には、障がい者といっても多様なのでどこまでを考えているのかもっと焦点化した方が良いのではという意見や、法定雇用率、雇用調整金や納付金に関しての質問や意見などがだされました。
行壽先生、杉田先生からそれぞれ回答があり、冬の教室に向けさらに内容を検討したいとのことでした。
関連して、進行役の金子幹夫先生(神奈川県立三浦初声高等学校)から、当日の進行とパネルディスカッションでの議論の進め方の紹介もありました。
 部会内容の詳細は以下をご覧ください。
 https://econ-edu.net/wp-content/uploads/2022/11/tokyo131report.pdf
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【 2 】定例部会のご案内・情報紹介
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<定例部会のご案内です>(開催順)
■大阪部会(No.82)を開催します。
日時:2023年1月28日(土) 15時00分~17時00分
場所: 同志社大学 大阪サテライト+オンライン(Zoom形式)
 申し込みは以下からお願いします。
 https://econ-edu.net/wp-content/uploads/2022/11/Osaka82flyerHybridZoom.pdf

■東京部会
日時:2023年2月2日(木) 19時00分~21時00分
場所: 慶應義塾大学三田キャンパス校舎+オンライン(Zoom形式)
 申し込みは以下からお願いします。
https://econ-edu.net/wp-content/uploads/2022/11/tokyo132flyerZoomHybrid.pdf

<その他のお知らせ>
金融広報中央委員会「先生のための金融教育セミナー の開催のお知らせ」
日時:2022年12月10日(土)10:00~16:00
開催方法:対面(会場:日本教育会館<東京都千代田区>)および
オンライン(WebexMeetings)
詳細・お申し込みはhttps://www.sensei2022.jp/hybridseminar/index.html
から
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【 3 】授業のヒント
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            経済で戦争を教える 再考                                         新井 明
今回の授業のヒントは、メルマガ4月号掲載の「経済で戦争を教える」の続稿です。 https://econ-edu.net/2022/03/31/3938/
(1)前回で語りきれなかったこと
 4月号では、戦争は多面的であるということ、そのなかでも経済からの視点を持つことは必要であること、経済からみたら、ヒト・モノ・カネから見る視点が重要であること、教えるためには焦点をしぼって教えることが現実的であること、感情を勘定に転換する試みをしてみること、などを語りました。
 ここで語りきれなかったことは三つあります。
 一つは、ヒト・モノ・カネの視点の具体的事例です。
 もう一つは、情報の重要性とその具体例です。
 そして、ヒトの問題です。
 ウクライナ戦争が始まってから9ヶ月になる現在、もう一度これらのことを考えて授業作りのヒントにできればと思います。

(2)経済の視点を細かく分けてみる
モノとカネを概念別に分けてその具体例を提示してみます。各項目の事例は重要度では濃淡がありますが、こんな事例が浮かび上がります。
<ミクロ経済・課題の領域>
・希少性:戦略としての希少資源(石油、天然ガス、食糧など)
・機会費用:徴兵制の機会費用、戦争そのものの機会費用
・分業と交換:貿易と関連させてブロック化の結果を考える
・市場取引:経済制裁による価格高騰
・市場の失敗:兵器のヤミ市場、軍事産業、軍産複合体の存在
・家計:戦争による消費への影響
・企業:グローバル化の逆回転とその対応
・政府:どこまで戦争を続けるか(政治、財政と関連)
・労働・職業選択:難民、外国人労働者への対応
・産業構造:戦争による産業への影響(サービス業など)
・資源・エネルギー:原発問題(原発存在そのものが危険)
・農業:世界的食料危機(戦場以外の地域への影響)
・流通:物流の寸断の影響(サプライチェーンの分断)
<マクロ経済・国際経済・課題の領域>
・景気変動:戦争は経済にプラスかマイナスか(GDP、経済成長)
・財政:軍事費の調達、増税、軍事債(戦後インフレ)
・金融:国際金融と戦争(資金源を断つ)
・福祉・社会保障:大砲かバターか、外国人の人権保障
・貿易:ブロック化、貿易の途絶、自給経済は可能か
・為替:国際金融への影響
・地域統合:EU、ASEANなどの変化
・新興国:食糧難、経済不振による内乱、権威主義国家化
・国際的経済格差:最貧国の不安定化
・地球環境:戦争による環境への悪影響
・国際公共財:世界の警察官役はだれか
 ここで取り上げた事例は相互に関連し合っているものがほとんどです。その意味では、単独で取り上げるよりもそれぞれの学習のなかで、事例で取り上げて、さらに総合的な探求の時間で深掘りしてゆくことも考えられます。

(3)戦争と情報の問題
 4月号では、現代の情報戦のなかでの情報リテラシーの問題、また、戦争をやめるための方策としてのSNSによる発信などを提言してみました。
 そのような現代的な情報の問題以前に、戦争でのプロパガンダについて考えさせることも取り組ませたいところです。
 ヒントになるのは、アンヌ・モレリ『戦争プロパガンダ10の法則』(草思社)という本です。
この本に指摘されている10の法則を使って、マスコミ報道の吟味をすることは歴史学習や経済面での企業間競争の事例でも役立つはずです。以下、10の法則を紹介しておきます。
1 我々は戦争をしたくない
2 しかし敵側が一方的に戦争を望んだ
3 敵の指導者は悪魔のような人間だ
4 我々は領土や派遣のためでなく偉大な使命のために戦う
5 我々も意図せざる犠牲をだすことがある。だが敵はわざと残虐行為におよんでいる
6 敵は卑劣な兵器や戦略を用いている
7 我々の受けた被害は小さく、敵に与えた損害は甚大
7 芸術家や知識人も正義の戦いを支持している
9 我々の大義は神聖なものである
10 この正義に疑問を投げかける者は裏切り者である

(4)最後に残るヒトの問題
 戦争は力と力の対決です。経済的な生産力がものを言う世界です。そこにはヒトは登場しませんが、現実の戦場ではヒトが戦います。また、背後ではヒトが戦争を支えます。そのヒトの気持ち、モラルは戦争を左右する要素になってきました。今のウクライナ戦争でも同じでしょう。
 人間はどうして合理的でない戦いをするのか、それをひもとくには人間そのもの、その人間が作ってきた社会、歴史を見ておく必要があります。これは経済学習の領域を超えますが、ヒトの行動を視野にいれた戦争の学習が、特に今回のウクライナ戦争を取り上げた場合には求められるはずです。
 そのヒントが文学作品や歴史的事実にありました。
 その一つは、トルストイの『戦争と平和』です。トルストイは、ストーリーに加えて歴史解釈を『戦争と平和』の中に多数いれています。そこにこんな記述があります。
 「力は質量と速度をかけあわせたものだ。戦争で軍の力は、やはり質量と何かを、何か未知のXを掛け合わせたモノなのだ。…そのXとは軍の士気、つまり、軍を構成しているすべての人の戦う意欲、自分の身を危険にさらす意欲の大小にほかならない。…軍の士気というこの未知の乗数の数値を突き止め、表現することこそが学問の課題なのだ。」(第四部第3萹、岩波文庫版、6巻p26-27)
 トルストイは、このなかでナポレオンの敗北とロシアの勝利について分析して、当時の軍学にはなかった町々での略奪、モスクワ大火と退却、パルチザン戦などを紹介してゆきます。『戦争と平和』での侵略軍はナポレオン軍で、侵略されるのはロシアですが、それをロシアとウクライナと逆転させると200年前の戦争と現代のウクライナ戦争がいかに相似形であるかが浮かび上がります。
 それだけでなく、ロシアが今ウクライナ攻撃で行っている絶滅戦は、第二次世界大戦の独ソ戦でウクライナを舞台に行われた旧ソ連、ドイツの戦いにも見られます。(大木毅『独ソ戦』岩波新書、参照)
 現代のウクライナ戦争はデジャブの連続です。
 いずれにしても、過去の愚行が現代にも登場しているということを自覚しながら授業を進めたいものです。
 その際には、戦争そのものを教えるなかで経済に触れるのか、経済を教える中で戦争が事例として登場するのかを区別しておくこと、教える人間が生徒に何を伝えたいのか、一緒に考えたいのかを自覚しながらすすめることが肝心かと思われます。
筆者も、経済学習の総括として、経済で戦争を教える取り組みを試みたいと思っています。
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【 4 】授業に役立つ本 
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 今月は、授業づくりのヒントになる本二冊を紹介します。
■大竹文雄『行動経済学の処方箋』(中公新書)
①どんな本か
 大竹文雄先生の新しい本です。
 中公新書では、『経済学的思考のセンス』以来4冊目になります。サブタイトルは「働き方から日常生活の悩みまで」。サブタイトル通り多くの事例が紹介された読みやすい本でが、本格的な社会科学論も展開されています。

②本の内容は
 プロローグとエピローグをはさんで、全体は6章から構成されています。
 プロローグでは、経済学の常識が世間の常識と異なっているギャップを5つあげて、現代の経済学の成果を社会に理解可能な形で上げてゆきたいと述べています。
 第1章は、日常生活に効く行動経済学のタイトルで、8つの具体的な事例をあげての紹介があります。
 第2章と第3章は、新型コロナの感染対策で活用された行動経済学の例を紹介しています。
 第4章は、テレワークと生産性のタイトルで、働き方を巡る事例をあげています。
 第5章は、市場原理とミスマッチのタイトルで、市場経済の理解不足からおこる世間の常識とのミスマッチの例が取り上げられています。
 第6章は、人文・社会科学の意味のタイトルで、経済学を含む人文・社会科学が社会に役立つとは何かを考察しています。
 エピローグとして、伝統経済学をふまえた行動経済学の知見は役に立つとの結論が述べられています。

③どこが役に立つか
 授業で役立つところは三つあるでしょう。
 一つは、具体的事例の豊富さです。まさに日常生活から政策、制度設計まで行動経済学の知見を使った事例が豊富に紹介されています。
 特に、コロナに関連する事例は、前著にあたる岩波新書の『行動経済学の使い方』以降の行動経済学が役立っている事例が紹介されています。
 これらは直接授業のネタに活用できるでしょう。
 二つ目は、プロローグと第6章で取り上げられている、経済学と社会の認識とのギャップを扱った箇所です。
 プロローグであげられた、経済学と世の中の常識との5つのギャップに関しては、コンパクトに書かれていますが、経済教育のあり方を考える上でも、生徒の経済理解を深める上でも重要な指摘がされていて、熟読すべき箇所でしょう。
 また、第6章の、本を読むことは「反事実的思考力」を育てることだという指摘も、経済教育の立場から受け止めてゆくべきものと言えるでしょう。
 三つ目は、学校世界での常識とのギャップを扱った、第6章にある、『国富論』の誤解の指摘、最低賃金の理解などの箇所です。
 特に、『国富論』の誤解は、高校教科書の記述が原因の一つとされています。『国富論』-見えざる手-小さな政府と教えてしまいがちな現場教員に反省を迫るものとなっています。

④感想
 冒頭でもコンパクトで読みやすい本と紹介しましたが、どっこい、なかなか本格的な要素が詰まった本だなというのが正直な感想です。
 もう一つ改めて驚いたのは、紹介されている事例がほぼすべて実証研究がされているところです。行動経済学が説得力を持つ背景には、膨大な実証研究があることがよくわります。
 行動経済学の魅力や効果を生かすには、同時に、伝統経済学も学んで対比できることが必要だとも感じ、経済教育ではそのバランスをどうしてゆくか、宿題をもらった気分にもなりました。

■中島隆信『新版 障害者の経済学』(東洋経済新報社) 
①どんな本か
 冬の経済教室で講演をお願いしている中島隆信先生の著書です。
 障がいをもったお子さんを持たれている経済学者が経済学の知見を使って障がい者問題、社会福祉の問題をどう見てゆくかを書いた本です。
 経済教室の予習に読んでいただければと思い、紹介します。

②本の内容は
 はしがき、あとがきをはさんで全8章の本です。
 序章では、なぜ「障害者の経済学」なのかのタイトルで、本書全体の基本的な立場、経済学をこの問題で使う立場を表明します。
 第1章は、障害者問題の根底にあるもので、障害には医学モデルと社会モデルがあることが紹介され、障がい者問題に私たちがすくんでしまう原因を分析します。
 第2章は、障害者のいる家族で、障害児を産んだ家族の問題、その理解と支援の必要性が書かれています。
 第3章は、障害児教育を考えるで、特別支援教育についてその意義、インセンティブ、配慮のあり方や課題などが紹介されます。
 第4章は、「障害者差別解消法」で何が変わるかというタイトルで、差別一般の理解を踏まえて障害者差別の解決法、その問題点を具体的事例も含めて紹介があります。
 第5章は、障害者施設のガバナンスで、福祉サービスの特徴、障害者施設での福祉サービスと実際、問題点を指摘します。
 第6章は、障害者就労から学ぶ「働き方改革」で、障害者の働き方を経済学からどうとらえ、その問題点、さらに私たちの働き方にどう影響するかが紹介されます。
 終章では、障害者だからといって特別視するのではなく、一般化した上で深く考えれば問題の本質が見えてくるとまとめます。

③どこが役立つか
 社会科や公民の教科書ではさらっと数行で書かれている障がい者問題の深刻さ、奥深さを知るために役立つでしょう。
 特に、第1章、第4章、第6章は、障がい者問題から逆に私たちの社会のあり方を考えさせる授業作りに役立つ考え方が提示されています。
 この本を素材にして授業提案が冬の教室で行われる予定です。どのような提案が出てくるか、予想して参加してもらえると、先生方の授業作りのヒントが得られるのではと思います。

④感想
 この本、新版です。ということは最初の本(2006年刊)があります。絶版ですが、興味をもった先生は購入して、新版と比較するとよいと思います。
 著者が、新版を出すに至った10年刊の障がい者福祉の前進面と課題が新旧比較をすることで浮かび上がると思います。
 大竹先生の行動経済学と中島先生の障害者の経済学をくみあわせたらどんな障がい者福祉の処方箋がでてくるか、それも考えてみたいと思いました。(新井)
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【 5 】編集後記「みみずのたはこと」
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 先日、冬の経済教室の宣伝もかねて、倫理の研究会の公開授業に参加しました。若い先生がICTを活用してグループ学習、話し合いを入れた授業をみごとに展開していました。そんななか、最後の集約ではスマホで意見を書いて、それを送信させているのには少々驚きました。みんなの前で意見を述べることに対して苦手意識と抵抗感を持っている生徒たちなので、こんな方法をとっているという担当の先生の話を聞き、納得、感心するやら、ちょっと心配になるやら、でした。
時代は変わりますね。(新井)
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