reader reader先生

12月、師走。
今の学校はいつも師走なので、特に12月になったからどうこうするということではなく
なってしまいました。今年は特にコロナ対応も加わり二重三重に師は猛走中。「先生こけ
ないで」と祈らざるを得ません。
アメリカ大統領選挙や日本の政権交代など、「政治・経済」の素材となる事例がたくさん
登場した今年ですが、教育的にはほめられた事例が少なく、せめて私たち教員が範になる
ような研鑽や実践を続けることしかないようです。
そんな今月も、ネットワークの活動報告と授業に役立つ情報をお伝えします。
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【今月の内容】
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【 1 】最新活動報告
 20年11月の活動やニュースを報告します。
【 2 】定例部会のご案内・情報紹介
 部会の案内、関連団体の活動、ネットワークに関連する情報などを紹介します。
【 3 】授業のヒント 「中国経済から日本が学ぶこと」
【 4 】授業で役立つ本…今月は二冊
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【 1 】最新活動報告
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■札幌部会(No.24)を開催しました。
 日時:2020年11月14日(土) 15時00分~17時00分
 場所:Web会議システム上
 内容の概略:参加16名
(1) 川瀬雅之先生(札幌市立北翔養護学校)から、北海道の7つの空港の民営化を巡る「『投資計画』ゲーム 教材開発の取組み③」が報告されました。

・検討では、篠原代表からは、公共財を教えるのか、北海道の地域の経済を教えるのか
では教材化のアプローチは変わるので、何を教えるのか的を絞った方がよいという指摘
があり、教材の具体化のため、実際に空港を民営化したケースや、その後の地域経済へ
の影響について教えていただきたいとの要望がありました。
・加藤一誠先生 (慶應義塾大学)からは、高松空港と仙台空港の先行事例や、道内7空港
の国内線国際線の旅客数について、データを用いた解説と教材化への視点の置き方につい
て助言がなされました。

(2) 山﨑辰也先生(北見北斗高校)より、北見でのNIEセミナー(北海道NIE推進協議会
主催)で実践した「アイヌ民族の格差問題」の公開授業報告がありました。
・これまでの東京部会(No.116)と札幌部会(No.22)での議論を踏まえ、公開授業の
構成は、関連する統計・データ、法律を読み解く活動や、アメリカCEE教材の「5つの
役割」カードを用いた分配協議を取り入れた内容となっています。
・実際に授業を参観された兼間昌智先生(札幌市立もみじ台中学校)から、授業内 容の
分析と報告が行われました。
・新井(目白大学非常勤)から、事前の資料をもとにしたコメントがあったことも報告
されました。

(3) 藤倉水緑先生(札幌清田高校)から、「現代の諸課題と倫理〜『高校生と10万円』〜」の公開授業報告が行われました。
・これは、金融教育公開授業(知るぽると主催)で行った授業報告で、全5時間の単元
構成のうちの5時間目の内容です。
・授業では、1時間目にアリストテレスの正義論に即して定額給付金の是非を判断し、
2~4時間目にかけてコロナ禍の10万円給付を含む課題群についてグループで調べ学習を
行い、5時間目にこの内容をプレゼンするというものです。
・質疑では授業評価に関して、杉田孝之先生(千葉県立津田沼高校)や松井先生(西九州
大学)から、ルーブリックでの評価方法に関する意見が提起されました。

(4) 中沖栄氏(清水書院)から、新教材「金融クエスト」の作成と試行授業 への協力
依頼が行われました。
部会の詳細は以下をご覧ください。
https://econ-edu.net/wp-content/uploads/2020/11/Sapporo024report.pdf

■小巻泰之先生(大阪経済大学)の「Social Distancingの効果:経済面への影響」がHP
の資料室にアップされています。(既報)
https://econ-edu.net/wp-content/uploads/2020/10/SocialDistancingProf.Komaki.pdf
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【 2 】定例部会のご案内・情報紹介
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<定例部会のお知らせです。(開催順)>
■大阪部会(No.72)を開催します。(既報)
 今回は東京部会と合同でネット会議にて行います。
 日時:2020年12月5日(土) 15時00分~17時00分
 場所:Web会議システム上
 申し込みは以下からお願いします。
 https://econ-edu.net/wp-content/uploads/2020/10/Osaka72flyer.pdf
■東京部会(No.121)を開催します。(既報)
 今回は大阪部会と合同でネット会議にて行います。
 日時:2020年12月5日(土) 15時00分~17時00分
 場所:Web会議システム上
 申し込みは以下からお願いします。
 https://econ-edu.net/wp-content/uploads/2020/10/tokyo121flyer.pdf
■札幌部会(No.25)を開催します。
札幌部会(No.25)はオンライン会議にて行います。
日時:2021年1月30日(土) 15時00分~17時00分
場所:Web会議システム上
 申し込みは以下からお願いします。
 https://econ-edu.net/wp-content/uploads/2020/11/Sapporo025flyer.pdf
<関係団体・メンバーに関するお知らせ>
■東京証券取引所が「先生のための冬休み経済セミナー」をオンラインで開催します。
・配信日:12月30日(水)12:30~14:50
・プログラム内容:(敬称略)
①時事解説「2021年の経済展望」~コロナ禍での経済情勢を読み解く~
【講師】日本経済新聞社 編集局編集委員兼キャスター 鈴木亮
②トークライブ「科目連動で教える金融経済」
【講師】名古屋市立大学大学院経済学研究科准教授 横山和輝
(聞き手)東京証券取引所金融リテラシーサポート部課長 石田慈宏
・詳細・申し込みは、以下のURLをご覧ください。
https://money-bu-jpx.com/news/article027569/
・セミナー終了後、日本取引所グループの大納会も視聴可能です。
・問い合わせ先:東京証券取引所 金融リテラシーサポート部 教育グループ
  school@jpx.co.jp
■新教材「金融情報リテラシー教育」(LINEみらい財団・金融リテラシー教育研究会・
静岡大学教育学部)が発表されています。(既報)
・下記の発表ページから教材(基礎編、応用編)をダウンロードすることができます。
 https://linecorp.com/ja/csr/newslist/ja/2020/329
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【 3 】授業のヒント 中国経済から日本経済が学ぶべきこと
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         青島日本人学校 小谷 勇人
(1)1人の消費者として見た中国経済事情
 私は現在、中国の青島日本人学校で勤務をしています。
中国に来てから肌で感じたキャッシュレス決済の浸透具合や、スマートフォンがあれば
すべての生活がワンクリックで済むこと、逆にないと普通の生活ができないというフィン
テック社会には本当に驚きました。
淘宝(中国版amazonのようなアプリ)では、好みの商品のお得な情報をアプリ内メッセ
ージとしてよく受信し、気づけば買っていたといった消費生活です。中国人もこの便利さ
を進んで受け入れる代わりに、自分の情報を差し出すことは当たり前になっているように
感じます。
新型コロナが流行して、スマートフォンの健康コードアプリ(緑色のQRコードが出れ
ば健康)を提示しなければ、地下鉄やバスに乗ることやスーパーに入店することもでき
ません。
10月の国慶節後に青島市では港の労働者が輸入品の冷凍食品を介して新型コロナに感染
する第2波がありました。それに伴い、市内では960万人の一斉PCR検査が行われまし
た。すべての検査が陰性であったというニュースがあり、その後は感染拡大の情報は全く
ありません。
中国では新型コロナ対策としてこれほど厳格に管理がなされているので、経済は順調に
回復しているようです。
もう中国は内需だけでもやっていけるのではと聞いていましたが、「これ程までとは!」
とまざまざと見せつけられました。

(2)中国人の起業家精神に驚愕
 中国に来て、驚いたことに中国人の商売人気質(起業家精神?)があります。
新型コロナの流行は中国経済にも大きな影を落とし、たくさんの商店にシャッターがおり
ました。
そのまま、「招租(テナント募集中)」の張り紙がされて、まもなく1年という商店も
あります。しかし、そもそも青島市では2年経営がもてば老舗、一番儲かるのは実は
内装屋ではという笑えない話があります。
先日、こちらで働く日本人に、中国経済が日本経済と違う点について聞く機会がありま
した。
「100%の完成度を持つ商品やサービスにこだわらず、できることからドンドン取り組む。失敗したと考えればすぐにやめる。常にスピード感がある。」と回答をもらいました。
商機があれば準備が万全でなくても会社をつくってみようとする精神は、日本人として
見習いたいものです。
このような起業家精神がお隣の国に急激な発展をもたらしていることを今の中学生に伝え、失敗を恐れず自由な発想で挑戦する姿勢を身に付けた人材が増えてこないと、日本の中で
革新的なイノベーションは今後起きにくいのではないかと思っています。
今こそ、中国企業から日本企業が学ぶべきことがあるのではないでしょうか?

(3)「中国企業から日本企業が学ぶべきこと」を授業化する
 先日、中学3年生の「これからの経済と社会」の学習の1時間で「他国に学ぶ日本経済
の未来」という授業を行いました。
中国経済の中で進んだキャッシュレス決済やアリババの芝麻信用などの信用スコアの実態
やBATH(バイドゥ、アリババ、テンセント、ファーウェイ)に代表されるような中国
ベンチャー企業の特徴ある経営戦略について紹介し、まとめとして日本に導入した際の
メリットとデメリットを中学生に考えさせたいと思い、授業を構想しました。

導入として、コロナ禍の世界経済の中で結果として中国は2020年度GDPを5%増加させた
ことに触れました。
生徒たちは、どの国もコロナで苦しい経済状況と考えていたようで、この結果には驚い
ていました。補足として、1~3月期は-6.8%であったことを伝えると、年間でここまで
持ち直した理由は何かということに俄然興味が湧いてきたようでした。
青島に住む生徒はお小遣いをWe chat Payで親からもらっているようで、キャッシュレス
決済の話はすんなり理解しましたが、その背景にある信用スコアの実態に驚いていました。

信用スコアをあげるためにはさまざまな個人情報を細かく書かなければならないという話
には「個人情報だから怖い」という声が聞かれました。
芝麻信用のスコア算出において重視されているのは「学歴や勤務先」、「資産」、「返済」、「人脈」、「行動」の5つの指標です。
生徒からは、「人脈や行動はどこまで分かられているんだろう」という声も聞かれまし
た。
BATHの話では、コロナ禍の中でもさまざまなイノベーションが起き、生活が大きく変わ
ったことを生徒は実体験しているので、商機があれば転職や起業は当たり前、コロナで
すらビジネスチャンスとする中国企業の姿勢に共感していました。

最後に思考ツールのバタフライチャートで日本企業に導入した際のメリットとデメリット
をまとめました。
「日本は安全性を大事にしすぎて、いろいろな開発をする機会を失ったと思う。」という
デメリットの記述は私の心にも強く突き刺さりました。一方で、「日本の安全性にこだわ
る部分は強みでもあるので、両方の良いところをみていく必要がある」というつぶやきは
中学生の学習段階として染まりすぎていない良い考えだと評価しました。

(4) 比較のなかから未来を構想する学習を
 私は中学校の経済単元のまとめに「未来の日本経済や企業の在り方を中学生なりに構想
する学習」が必要であると考えています。
その際、アメリカのGAFAや中国のBATHの特徴ある経営戦略について触れることは、大き
なヒントとなると思っています。
今回、私が中国にいるのでBATHについて取り扱いましたが、これについては日本と比較
してイノベーションを感じさせるのであれば、どの国や地域の経済事情について扱っても
良いと考えています。
比較した上で、日本に取り入れた際の影響を考えることが、何よりも大切な学習機会と
なるはずです。
中国にて、私自身の学びも継続中です。
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【 4 】授業に役立つ本
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(1)河野哲也編『ゼロからはじめる哲学対話』ひつじ書房
①どんな本か
・次期学習指導要領の「公共」などで導入が期待されている哲学対話のガイドブックです。
・学校だけでなく、いろいろな場所で哲学対話を実践していて疑問を感じている人、
うまくゆかないで悩んでいる人、これから始めたい人向けのまさに「ゼロからはじめる」
ための本です。

②どんな内容か
・次のような全5章の章立てになっています。
 序章  深い対話とは何か
 第2章 対話の目的と方法
 第3章 対話の実践方法
  対話の場所と環境/目的とファシリテーション/対話の進め方・終わり方
/対話の記録の仕方/題材と教材/道具/対話で困ったとき
 第4章 知っておきたい哲学のテーマの概説
  人生と生き方/政治と社会/倫理と道徳/宇宙と存在/知識と科学
 /神と宗教
 第5章 付録
 
③役立つところ
・ハウツーに関する部分では、第3章が役立ちます。ここは、哲学対話の方法というだけ
でなくもう少し広い文脈で話し合いの方法、その時の運営の仕方が集められています。
・それぞれの項目の著者は、哲学対話を経験してきた人たちですが、成功例だけでなく、
うまくゆかなかったときの対処法なども取り上げられていて、参考になります。
・第4章のテーマ解説の部分も役立ちます。
・ここは、テーマに関して、このような切り口でアプローチしたり、問いかけたりする
ことで対話が進むのだろうというヒントが詰まっています。
・ネットワークの先生たちにとって、政治と社会の部分が内容的には直接役立つ部分で
しょう。そのほかに、「公共」の授業の倫理分野、またHRや道徳の時間などでの話し合
いや探究活動のテーマのヒントにもなります。
・経済の項目がないのは残念ですが、これは私たちが経済で哲学対話をするならどんな
内容とアプローチが求められるかという宿題にすればよいかもしれません。
・ネットワークでも哲学対話はいかがでしょうか。

④感想
・紹介者も高校生向けに、選択授業での哲学対話をこの本の分担執筆をしている上智大学
の関係者の方々の協力で実施してきました。また、中学生向けにはクラス単位での哲学
対話の実施をお手伝いしたことがあります。そんなこともあり、著者のリストをみて懐か
しく思いました。
・普段の授業でも生徒と対話をするのは難しいし、生徒のグループでの話し合いを実質的
に意味のあるものにするのは大変です。
・タイトルに哲学が入っているから、少々引いてしまうかも知れませんが、広く授業や話
し合いの進め方のヒントが詰まっている本として手に取って見ると良いでしょう。
・付録では、オンラインによる哲学プラクティスが紹介されています。急遽増補したもの
でしょうが、タイムリーです。(新井)

(2)松島斉『ゲーム理論はアート』日本評論社
①どんな本か
・ゲーム理論はアート(創造性、芸術性をもった理論)であるという著者の熱い思いが
語られている本です。
・ゲーム理論は、経済学の範疇をこえて、社会理論でなければならないとする著者が一般
向けに書いた、ゲーム理論を使って社会を考えていくためのヒントが詰まったユニークな
本といえるでしょう。

②どんな内容か
・三部構成12章からなります。
・第一部 アートとしてのゲーム理論
 第1章 ゲーム理論はアートである
 第2章 キュレーションのすすめ
 第3章 ワンコインで貧困を救う
 第4章 全体主義をデザインする
第2部 日本のくらしをあばく
 第5章 イノベーションと文系
 第6章 オークションと日本の成熟度
 第7章 タブーの向こう岸
 第8章 幸福の哲学
第3部 「制度の経済学」を問い直す
 第9章 「情報の非対称性」の暗い四方山話
 第10章 早いものから遅刻厳禁へ
 第11章 繰り返しゲームと感情
 第12章 マーケットデザインとニッポン
・第1部は、著者の個人的体験から始まり、ゲーム理論とは何かを扱っています。そこで
著者は、社会科学の理想的な姿とは何について「熱く語りたい」と書いています。
・ここで登場するのはキュレーションという言葉です。意味は「上手にまとめる」という
ことで、ゲーム理論の具体的様相を2から4章で紹介しています。
・第2部は、金融広報中央委員会の『くらし塾きんゆう塾』に連載されたエッセイをもと
にまとめられたもので、「肩の力を抜いて読まれるとよい」と書かれた部分です。
・第3部は、第2章で紹介された経済学とゲーム理論のかかわりを、社会理論として制度
の経済学ときたえてゆくための代表的テーマ4つが扱われています。

③どこが役立つか
・取り上げられている事例をもとにどのように授業を組み立てるか、そんな視点で読む
と授業づくりのヒントが得られる本です。
・例えば、第2章「キュレーションのすすめ」の冒頭には、ゲーム理論の魅力を伝える
ためのキュレーションの心得として、過去の偉人の威をかりない、専門外の人に向けて
説明するからといって手を抜かない、理論の最先端に届く内容でなければならない、あり
きたりでなく刺激的で、専門家をものけぞらせるようなものであるとなお良いとあります。そして、こんな説明ではものたりない、ゲーム理論をもっと基礎から学びたいという思っ
てもらうこと、とあります。
・これは、私たちが生徒にむけて授業をするときの心得そのものではないでしょうか。
・具体的な部分では、少々難解ですが第4章「全体主義をデザインする」の箇所が刺激的
です。ここでは、私たちが陥りがちな権威に盲従する構造が理論に基づいて見事に摘抉
されていてうならせます。
・経済に関しては、今年のノーベル賞受賞で話題になったオークションを扱った第6章
などが参考になるでしょう。

④感想
・先日、篠原代表と電話でお話をしていた中で、著者松島氏の名前がでてきて、そういえば、二年前に出版されたときに読んでいたなと思い出して再読。これは紹介しておかな
ければと思った次第の本です。
・具体的事例が多いので、一見とりつきやすそうな本ですが、本当に理解するには決して
気がぬけない本です。しかし、マーケットデザイン、メカニズムデザインなど経済問題
だけでなく、社会の制度設計を視野にいれた本として、著者の問題意識や危機意識に
共感をもちました。
・ちなみに、松島氏は宇沢弘文先生のゼミの出身とのことで、宇沢氏の問題意識がどこか
に潜んでいるなと思わせる本でした。
・それを思うと、PK戦からテロ対策を扱った第2章のキュレーション1の部分で、テロに
よる死者数の期待値を計算している箇所は、ちょっと違和感を持ちましたが、リアルに
物事を考えるには、そういう冷静さも必要なのかも知れません。(新井)
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【 5 】編集後記「みみずのたはこと」
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 小冊子がよく送られてきます。多くは読み捨てにされてしまうのですが、そのなかにも
光る文章があります。
 日本銀行が発行している『にちぎん』という広報誌(No.63、2020年秋号、HPから
アクセスできます)に、大阪大学の大竹文雄先生が「理想的な『おかね』の貯め方」と
いうエッセイを書いています。このエッセイが授業づくりのヒントになる光る文章だ、
と篠原代表が指摘されていました。
 メルマガも一度目を通すとそれで終わりということが多いかも知れません。そんな
なかでもキラリと光るものを送ることができればと思っています。(新井)

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