reader reader先生

十月、神無月。出雲では神在月とも言います。
彼岸も過ぎ秋本番ですが、10月も例年にない高い平均気温が続くとの予想がでています。これでは、神様も暑くて出雲から帰ってこなくなってしまいそうです。
今月は多くの学校で中間テストが行われる月です。定期テストを廃止する学校もでてきていますが、定期テストも、良問さえ出せば悪くはない学習の節目になるはずです。とはいっても、良問を作成するには大変なエネルギーが必要になるのが難点ですが、これまでの部会報告などを参考に挑戦を期待したいところです。
そんな今月も、ネットワークの活動報告と、授業に役立つ情報をお伝えします。
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【今月の内容】
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【 1 】最新活動報告
 23年9月の活動報告です。
【 2 】定例部会のご案内・情報紹介
 部会の案内、関連団体の活動、ネットワークに関連する情報などを紹介します。
【 3 】授業のヒント…「捨てネタ」の効用
【 4 】授業で役立つ本…今月も授業のヒントになる本を紹介します。
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【 1 】最新活動報告・情報紹介
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■東京(No.136)大阪(No.86)合同部会を合同で開催しました。
日時:2023年9月30日(土) 15時00分~17時10分
場所:慶応義塾大学三田キャンパス +オンライン(Zoom形式)
内容の概略:参加24名(会場7名+zoom17名)
(1)夏休み経済教室のまとめが東京証券取引所の鈴木深氏及び坂倉有香氏からありました。
 両日とも会場、オンライン参加を含めて150名を超える参加者があったこと、アンケートの結果から高い評価を受けていることが報告されました。また、開催形式や講義内容に関するアンケートに寄せられた意見の紹介がありました。

(2)「シンガポールの金融経済教育」報告が東京都立農業高等学校の塙枝里子先生からありました。 PISAの各種テストで上位を占めるシンガポールでの金融経済教育の現地調査をふまえた紹介です。
 少子高齢化が急速に進む現状をふまえて政府の音頭で「Money Sense」というプログラムが開始されていること、学校における金融経済教育は、教育制度、カリキュラムの問題がありまだ十分に展開されているわけでないことが紹介され、日本の教育への示唆でまとめられました。

(3)「OneNoteを使ってのグループ学習の報告とOneNoteの立ち上げ」が埼玉県鳩山町立鳩山中学校の中西覚先生からありました。
 9月号メルマガで紹介された中西寛先生の実践とOneNoteのメリット、問題点を指摘された上で、OneNoteを立ち上げるまでの手順が紹介されました。

(4)「ChatGPTと授業へのインパクト」の報告が東京都立井草高等学校杉浦光紀先生からありました。同じく9月号メルマガで紹介されたChatGPTと授業の関わり、今後の利用の仕方に関する報告です。
 ChatGPTを使って生徒の思考力を深めるためには、どのような問いかけをしてゆき、その結果として出力された内容を吟味できるかが課題になることが、9月号メルマガ文章の種明かしをするとともに、テストの出題形式を紹介しながら説明されました。

(5) OneNoteを使って「ChatGPTの教育への活用是非」のグループ討議が行われました。中西先生の司会で、ChatGPTを使う事に対する肯定、否定の意見を画面に投稿してもらう形で進行しました。会場参加者だけでなくリモート参加者からも投稿があり、ChatGPTの課題と有効性や、リモートでのディスカッションの課題が見えたセクションとなりました。
 部会内容の詳細は以下をご覧ください。
 https://test.belle-music.site/wp-content/uploads/2023/10/tokyo136Osaka86reportHybrid.pdf
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【 2 】定例部会のご案内・情報紹介
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<定例部会と関連団体のイベントのご案内です>(開催順)
■東京部会(No.137回)を開催します。
 日時:2023年11月18日(土) 15時00分~17時00分
 会場:慶応義塾大学三田キャンパス+オンライン(zoom形式)
 内容:教材の紹介他
 部会内容の詳細は以下をご覧ください。
 https://test.belle-music.site/wp-content/uploads/2023/10/tokyo137flyerHybrid.pdf

■大阪部会(No.87回)を開催します。
 日時:2023年12月9日(土) 15時00分~17時00分
 会場:同志社大学大阪サテライト+オンライン方式(zoom形式)
 内容:試験問題の検討他
 部会内容の詳細は以下をご覧ください。
 https://test.belle-music.site/wp-content/uploads/2023/10/Osaka87flyerHybrid.pdf
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【 3 】授業のヒント  「捨てネタ」の効用
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       出挙と金融  (コラム記事から拾った「捨てネタ」第1回)
                                篠原 総一
 「経済は教えにくい」と思い込んでいる先生方、生徒の生活感覚で捉えられない概念、理論、仕組みを教える時、教科書に出ている内容と説明の順序を愚直に守り通しておられませんか。
 こんなとき、ほんのわずかだけ教科書から離れて、どんな生徒にも「なるほどそうか、感覚でわかるぞ」と思わせるようなエピソードや例を投げ込んでやるだけで、「経済も教え易い」科目になるのではないでしょうか。いわゆる「捨てネタ」を上手に使うというやり方です。どんな豪速球投手でも時には変化球も混ぜなければなかなか勝てないようなものです。
 そんな「捨てネタ」の紹介を、今月から何回か続けてみたいと思います。
今月は、東京証券取引所のメールマガジン『TSE教育ホットライン』から拾ってみました。
歴史を遡って証券市場を見つめるという連載コラムの第六回の冒頭に、こんな歴史の紹介文がありました。
「金融とは簡潔に言えばお金の貸し借りのことですが、日本には古代から出拳(すいこ)と呼ばれる制度が存在しました。これは農業のための金融ですが、そもそも農業は、収穫のための長い育成期間を要する産業であり、収入のために先行して支出を続けることになります。
つまり収入でその後の支出をカバーできない場合や、最初の収穫を得るまでの間に資金が必要となる場合など、金融は農業に欠かせない仕組みでもあるのです。……」
Vol.365「連載第六回「歴史の中の市場と証券」」|なるほど!東証経済教室

 出拳の制度とは、古代、農民へ稲の種もみや金銭・財物を貸し付け、利息とともに返還させた制度のことですが、上のメルマガ引用文から、「稲の種もみを春に貸し付け、それを収穫後の秋に利子をつけて返す」という農業金融がなければ古代の農業は成り立たなかったことに気づくことができます。
 さらに言えば、律令時代の経済の根幹は農業、その農業が「利子付きの貸し借り」という金融がなければ成り立たないほど金融の役割は大きかったということです。
 ただし、古代経済では金融市場が成り立っておらず、稲の種もみを自主的に貸し出すだけの余裕のある農民も限られていた、だから、農業を回していくために政府が「金融の貸し手」の役割を果たしていた、という解釈も成り立ちます。
 
 経済の仕組みや制度の学びの本質は、なぜそれが社会のなかで必要なのか、という問いかけにあると私は思っています。
金融(=資金の貸し借り)に関しても、「誰が資金を借りるか」ではなく、「誰がどのような理由で資金を借りたがっているか」という学習から始めて、そこから直接金融、間接金融を通した資金の流れの意味などにひろげてゆくと、教科書で取り上げる項目も、生徒が「なるほどそうか、わかったぞ」という「腑に落ちる」深い学習につなげられるのではないでしょうか。
 なお、金融は資金の貸し借りですから、「誰がどのような理由で資金を借りるか(資金の需要))」を見ると同時に、「誰が、どのような理由で資金を貸し付けるか(資金の供給)」が肌感覚でわかるような実例も用意しておくとよいでしょう。
 *金融機関や業界団体などから、多くの経済教育に関わるメルマガが配信されていますが、先生方がそのすべてに目を配ることは大変すぎます。
そこで経済教育ネットワークでは、これから、先生方の役に立ちそうなメルマガ文、エッセー、データなどを見つけるたびに紹介してゆきたいと思います。今回はその第1回目です。
経済教育ネットワークのホームページでもシリーズとしてまとめて石田慈宏氏(東京証券取引所金融リテラシーサポート部)の執筆による『渋沢栄一と東京株式取引所』と『歴史の中の市場と証券~証言市場について歴史を遡って見つめる~』の二本を論文・資料に掲載しています。

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【 4 】授業に役立つ本 
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 今月は、授業作りに役立つ教育書と経済の本を紹介します。
■河原和之著『探究と対話を生む中学公民ウソ・ホント授業』明治図書
①どんな本か?
 ご存じ河原先生の「100万人が受けたい!」シリーズの第五弾になる最新シリーズの公民編です。

②どんな内容か?
 広島のお好み焼きと中東平和の記事から授業が作れるという「はじめに」からはじまり、第1編として「探究と対話による公民学習」の授業デザインの方法論も含めた総論がおかれています。
それに続く第2編では、「探究と対話を生む公民授業モデル」が24本紹介されています。
 授業モデルの内訳は、公民の導入にある現代社会関連が4本、政治分野が9本、経済分野が8本、国際分野が3本です。
 経済分野では、交換、価格、インフレ・デフレ、公共財、最低賃金、社会保障、CSR、行動経済学が取上げられています。
 そこでは、ネジの商社、マスクの値段、映画館、素朴理論、貧困、サバ缶、ナッジなどがネタとしてあげられています。
 法律分野で扱われる逸失利益も、機会費用と同じ考え方なので経済としてカウントしてもよいかもしれません。

③どこが役立つか?
 どこでも役立つというのがここの答えになりそうです。
 授業モデルは、ねらい、教材研究の切り口、クイズ、ペアワークや討論の展開プランで構成されているので、これをそのまま単元の学習のどこかに組み込んで一コマの授業が作れるでしょう。
 また、この本だけでなく河原先生のシリーズで扱われている多くのネタをプールしておいて、自分の授業で使えそうな箇所で取上げたり、自分で集めたネタを付け加えて使ったりするというのも、有効な使い方になりそうです。
第一部の、具体例から抽象へ、当事者性を持たせる、感情と理性のせめぎ合いから探究の授業を作るという授業作りの総論も、日々の授業がそうなっているかを振り返るリトマス試験紙の役割をはたすでしょう。

④感想
 これだけのネタをどう集めたか、それぞれネタの元が書かれているので、河原授業作りの秘密、ネタ探しの秘密が得られるなと思いました。新聞、雑誌、本、大学生の発言、町歩きでの発見、調査・フィールドワークと多彩ですが、常にアンテナを張って、使えるネタをキャッチしようとする姿勢があってこそ感じます。
 その情熱の源泉は、やんちゃな生徒たちとの格闘であり、世の中はこれでよいのかと思う正義感覚ではないでしょうか。それがよく出ているのが「はじめに」の部分かと思います。
 注文としては、授業モデルの4の「振り返りと探究・対話のポイント」の箇所の濃淡が大きいので、2の「探究の切り口」と呼応させることで、それぞれのネタの理論的な背景や学問体系のなかでの位置づけなどをもう少し説明されるとよいなと感じました。

■熊田亘著『おもしろ授業で法律や経済を学ぶ パート3』清水書院
①どんな本か?
 筑波大学附属高校での筆者の授業をまとめた『おもしろ授業』シリーズの完結編です。2年間の副校長生活から現場に復帰した2021年度の授業を中心に高校三年生向けの「政治・経済」の授業がまとめられています。

②どんな内容か?
 全体は11章に分かれています。そのうち第8章は本と映画の紹介なので、のこり10章分が授業紹介になります。それぞれの章の間に「教材作りの日々」として、熊田授業作りの秘密が公開されています。
 内容は、コロナとマスクを素材として社会科学のメガネを紹介する1章からはじまり、2章での憲法学習での国民の義務、3章の多数決は素晴らしい、4章の「アーミテージ・ナイ報告書」を読む、5章がロシアのウクライナ侵攻で、ここまでが政治分野となります。
 6章の経営分析に挑戦してみるからが経済になります。7章のマッチング、9章のゲーム理論の最初のゲーム、10章のオークションをやってみる、11章のオプションと、高校教科書では扱われない最新の理論内容が授業化されています。
 「教材作りの日々」では、このシリーズのパート2でもその効用が紹介されている実物教材の収集、コレクションを中心に紹介がされています。実物ではインフレ紙幣、1オンスの金、Tシャツなどがありますが、北一輝の「日本改造法案大綱」のあるバーションを30年かけて入手した話などは、これぞ社会科教員という面白さです。

③どこが役立つか?
 河原先生の本と同じように、どこでも役立つというのがこの本に対する答えになります。ただし、内容レベルが高いので、そのまま使うのは無理かもしれません。
 というのは、著者も書いているように「教えたがり」の性癖をもった先生が、学習指導要領に拘泥されずにのびのびと授業を作っているからです。
 したがって、教える生徒によってこの内容をダウンサイズしてゆく必要があります。例えば、ゲーム理論は、最近でこそ教科書に登場していますが、マッチング、オークション、オプションなどはまず教える側が良く咀嚼をして、どの文脈で、どう切り取ってこれを使うかを考えて、授業のねらいとマッチさせて活用することが求められるでしょう。
 また、8章の本と映画のコラボでの紹介(廊下にさりげなく置いておくスタイル)は、教員にとってもこんな切り口で高校生に問いかけるというやり方もあるのだと思わせる内容です。ここに紹介されている作品群を読者の先生が自分の関心と付き合わせてみるとあらたな発見ができるでしょう。

④感想
 よく○○高校だから出来る授業だという言い方がされますが、○○高校だからこそ出来る最高の授業を目指すべきではと思います。その成果がでている本です。
 でもこの種の学校の先生は大変です。生徒の知的レベルだけでなくプライドが高い分、それを超える授業をしない限り、「離脱」(ハーシュマン)されてしまうからです(その様子は本シリーズの2にリアルに書かれています)。その意味で、熊田実践には脱帽です。これができるのは、教える人間の知的好奇心の強さと腰を据えて長期のぶつかり合いができる環境のなせるわざと感じます。やはり教育は属人性と環境が強くでるなと言うのが感想です。
 もう一つ言えば、熊田先生の授業は、上質な新作落語を毎年演じているようなものとい感想を持ちました。古典落語もよいけれど、変化する対象をキャッチしながら落語という古典的スタイルを崩さない、そんな授業ではなかろうかと思います。
 そこから言えば、先に紹介した河原先生の授業の作り方と熊田先生の授業の作り方の共通点、相違点を比較しながら二つの本を読むと収穫があるはずです。中学の先生には熊田本を、高校の先生には河原本を手に取ることをオススメします。

■ルバル・バテル&ジャック・ミーニング著『イングランド銀行公式 経済がよくわかる10章』すばる舎
①どんな本か?
 イングランド銀行が、近年取り組んでいる、中央銀行の仕事や広く経済の仕組み多くの人に理解してもらうための教育プログラムの一環として刊行された経済学の入門書です。
 この本、イギリスのすべての公立学校に一冊ずつ配布するとのことです。

②どんな内容か
 イングランド銀行総裁による序文以下、序章と9章からなります。
 序章は「経済学はどこにでも」のタイトルで、経済学の定義と経済学の役割を語ります。
 第1章は「食べたい朝ご飯を選べるのはなぜ?」で、市場についての解説があります。
 第2章は「経済学は気候変動問題を解決できる?」で、市場の失敗が取上げられます。
 第3章は「どうすれば賃金は上がる?」で、労働市場が扱われます。
 ここまでがミクロ経済学の範囲です。
 第4章は「ひいひいおばあちゃんの代より私たちのほうがゆたかなのはなぜ?」で、経済成長が扱われます。
 第5章は「私の服の大半がアジア製なのはなぜ?」で、貿易が扱われます。
 第6章は「どうしてフレッド(チョコ菓子)はもう10ペンスで買えないの?」で、インフレが扱われます。
 第7章は「そもそもお金って何?」で、金融の話が本格的に始まります。
 第8章は「タンス預金が好ましくない理由は?」で、銀行、中央銀行の役割が説かれますj。
 第9章は「どうして危機がおこると誰もわからなかったの?」で、女王陛下の質問から経済危機の話になります。
 第10章は「中央銀行がどんどんお金を刷ることはできないの?」で、金融政策とあわせて財政政策が扱われています。
 最後の終章は「あなたも経済学者」で、まとめられます。

③どこが役立つか?
 この本全体を通読することで、経済学の基本的な考え方がわかります。
 授業でそれぞれの項目を扱う時に、各章をあらかじめ読んでおくことで、教科書の記述の背後にある経済学の理論がリンクして、授業での説明に厚みがでるでしょう。
 各章は問いかけのスタイルになっているので、授業のはじめに授業のねらいを的確に示すこともできます。また、付録としてつけられている「経済学に関する51の質問」は各章の小項目に対応しているので、これを活用して授業のねらいを疑問の形で設定することもできます。
各章の冒頭の事例は、イギリスのものですが、日本に置き換えることで導入のネタのヒントにもなります。

④感想
 邦訳のタイトルは「経済がよくわかる」となっていますが、この本、経済学の初歩を理解させる本だと思いました。ちなみに、原タイトルはCan’t We Just Print More Money? :Economics in Ten Simple Questionsです。
 この本、全くグラフも表もでてきません。その意味ではひたすら読む必要ありです。ちょっと難しい部分もありますが、高校生でも頑張れば十分理解できる書きぶりです。同じ本を使ってテストをやってみたら、イギリスの高校生と日本の高校生の関心度や理解度が試されるかもしれません。
 第10章では、日本のデフレとその対策が紹介されています。外から私たちはこのように見られているのだという意味では面白い箇所です。
 この本を出版するきっかけとなった「コミュニティフォーラム」に出席したシャーリーメーインズという介護士の女性のエピソードが最後に紹介されています。ここを読んで、このフォーラムにイギリス在住のブレディみかこさんが出席したら、イングランド銀行のエコノミストとどんなやりとりをするだろうかと想像してみました。そんなことがあれば見ものですね。(新井)
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【 5 】編集後記「みみずのたはこと」
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先月のはじめに保育園児の孫から風邪をもらってしまいました。コロナとインフルの検査をうけシロだったので、タダの風邪ということだったのですが、なかなか抜けず二週間以上不調が続きました。医者曰く「子どもはいろんなウイルスを持ってくるので、身も蓋もない話ですが、年寄りは感染すると長引くんですよね」。
孫は一週間で回復、私はまだぐずぐずしています。この風邪のおかげで、下り坂に本格的に入ったなあと、ちょっと人生観がかわりました。(新井)
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